N響定期Cプログラム 庄司紗矢香:ベートーヴェンVn協

今日はNHKホールでN響定期Cプログラムを聴いてきました。お目当てはヴァイオリニストの庄司紗矢香さん。曲は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 ニ長調(作品61)です。

プログラムノーツによれば、このVn協、初演時の評判は芳しくなかった、とか。前後の脈絡が薄い、平凡な楽節の繰り返し、などなど。そのうえ、管弦楽の発言権が大きいため、ソリストにとっては難しい割に目立たない。となると、なかなか演奏されないというのも納得です。実際、僕も聴くのは初めてでした。

で、聴いた印象は、確かに第1楽章は長い! (^_^;) で、しかも、ヴァイオリン・ソロは、どちらかというと硬く、難しいのだろうけれど、ソロが光るといったところがなく、いまいち華やかさや盛り上がりがありません。しかし、第2楽章になると、それなりに“泣かせる”部分が出てくるし、第3楽章は、軽やかな雰囲気で、庄司紗矢香さんの演奏をたっぷり楽しむことができました。

そのあと、アンコールで、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調の第1楽章を演奏。変化と陰影に富んだ演奏で、ベートーヴェンのVn協でちょっと消化不良気味?だったのが、すっかり庄司紗矢香の世界に引き込まれてしまった、という感じです。(^_^;)

休憩の後は、イギリスのヴォーン・ウイリアムズが第2次世界大戦中の1943年につくった交響曲第5番。プログラムノーツには「明るく、澄み切った崇高な精神性が高い緊張のなかに展開」されていて、独軍の空襲に怯えるロンドンの聴衆に「安らぎと明日への勇気を与えたといわれている」と書かれていますが、「崇高な精神性」というより、映画で、早朝の森林を鳥瞰している場面のバックグラウンドミュージックという感じ。多少据わりが悪かったとはいえ、ベートーヴェンの内実たっぷりの作品に比べたら、やっぱり表面的。休憩前のせっかくの感動が薄められてしまった、というのが率直な印象でした。(^_^;)

【演奏会情報】
NHK交響楽団第1581回定期演奏会(2006年11月Cプログラム)/指揮:サー・ロジャー・ノリントン/ヴァイオリン:庄司紗矢香/コンサートマスター:篠崎史紀/NHKホール/2006年11月10日 午後7時開演

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