嗚呼、王道のブルックナー スダーン×東響

東京交響楽団第28回川崎定期演奏会(2010年11月28日)

ブル8月間第3弾。スダーン指揮、東京交響楽団のブルックナー交響曲第8番をミューザ川崎で聴いてきました。

  • ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
  • ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB.108 (ノヴァーク版第2稿)

当初はチケット買ってなかったんですが、友人の「スダーンのがある意味いちばん本命かも知れない」という言葉に、ついチケットを買ってしまいました。(^_^;)

で、聴いてみたら、なるほど確かにこれがいちばん王道のブルックナー。東響の弦も美しく、第1ホルン、第1トランペット、第1トロンボーンを2人にして、金管もきれいにきらめいていました。

ちなみに、プログラム掲載のインタビュー(聞き手、舩木篤也氏)は、なかなかおもしろかったです。まず第1に、何かと言えば「稿」問題が取りざたされるブルックナーですが、同インタビューによれば、スダーンは第8番の第1稿は「一度も」検討したことがない、とのこと。さらに、「スコアに手を加えますか」の質問に、「楽譜を書き換えたりは一切しません」と回答しつつも、「所によって管楽器を増やすことはします」(上述の、金管のトップを増やすこと)とか、フレージングを工夫する(プログラムには最終楽章第3主題のスコアにスダーンが書き込んだフレージングの工夫が掲載されています)とか、ボウイングについても「自然な方があれば、そちらを採ります」と断言するなど、「王道」の手の内を少し見せてくれています。

しかし、音楽の伽藍が立ち上ってくる真ん中で、スダーンが、まるでベートーヴェンかなにかを振るかのように元気いっぱい指揮棒を振りまくっていたのは、ちょっと…。一生懸命なのはよく分かるんですが、「神の世界」にはいささか似つかわしくないかと…。

前半は、ダン・タイ・ソンをソリストにむかえ、ショパンのPf協第2番。1980年にショパン国際コンクールで優勝したダン・タイ・ソンも、もうすっかりいいオッサン。軽やかな演奏はお見事でしたが、僕の好みからいうと、もう少し骨太な演奏の方がよかったかなぁ…、という感じ。それより驚いたのは、ダン・タイ・ソンがすっかりオッサンになっていたこと…、うむむ〜〜

アンコールは、ショパンのマズルカ第13番 イ短調 op.17-4。

なお、本日はNHKのカメラが入っておりました。来年1月30日の「オーケストラの森」(教育、21:00-22:00)で放送されるそうです。

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