今週の「九条の会」(12月3日まで)

全国各地の「九条の会」の活動を、インターネットを流れるニュースから拾い集めました。

9条の会 幕張できょう発足 結成式で弁護士の講演も
[東京新聞 2006年12月3日]

 憲法九条を守る活動を行う「まくはり九条の会」が、千葉市の幕張地区に発足する。三日午後二時から同四時まで、同市花見川区幕張町五の「まくはり生活福祉センターからたち」で、結成式が開かれる。
 結成式では、弁護士宮腰直子さんによる講演「憲法と教育基本法」や、中国残留孤児を描いた講談「天を恨み地を呪いました」がある。資料代二百円が必要。九条の会は全国に五千三百以上あり県内ではすでに約二百五十の会が誕生している。

卓上四季 高齢パワー(12月3日)

「私たちは、もう先が短い年寄りです。…でも九十歳になる年寄りが申し上げるんですから皆さん聞いてください。本当に、平和というものが世界にどれほど必要なことか」。故三木武夫元首相夫人の三木睦子さん・八十九歳▼「私は、日々もうろくしています。文明から取り残されています。私は…戦争を起こす文明に対して、もうろく人として反対していきたい。それだけです」。哲学者の鶴見俊輔さん・八十四歳▼平和憲法を守れと草の根ネットワークを広げる「九条の会」の呼びかけ人は、この二人を含め九人すべてが七十歳以上だ。訴えに賛同して誕生した各地の「九条の会」は、すでに五千六百を超える▼先日、東京都内で開かれた同会憲法セミナーの講師も作家の澤地久枝さん・七十六歳と辻井喬さん・七十九歳。会場も六十代以上と思われる人が随分多かった。中高年が会の活動の中心にいる▼そのパワーには感心しつつ、同時に複雑な思いにもとらわれた。二十、三十代の参加者を探すのが難しかったからだ。「先の短い」世代が未来を案じているのに、なぜ当の若者に危機感が薄いのか▼普通の軍隊を持つ国へと憲法を書き換えたい戦後生まれの首相の下で、防衛庁を省に昇格させる関連法案が衆院を通過した。そこにきな臭さを感じない若者は増えていく一方なのだろうか。太平洋戦争の開戦から間もなく六十五年だ。

【尾張】「戦争」伝える紙芝居手作り 瀬戸の元小学校長・水野さん
[中日新聞 2006年11月28日付]

自らの戦争体験を描いた紙芝居を披露する水野美智雄さん=瀬戸市朝日町の窯のひろばで
 第2次大戦中に空襲や学童疎開を経験し、肌で感じた怖さや当時の生活を伝えようと、瀬戸市東山町の元小学校長水野美智雄さん(71)が紙芝居を制作。同市朝日町の銀座通り商店街内、窯のひろばで26日に開かれた「お話と紙芝居の会」(本山木節九条の会主催)で地域の人たちに披露した。
 水野さんは小学3年生まで名古屋市で過ごし、学童疎開で瀬戸市に移り住んだ。自身の少年時代を今の子どもたちに分かりやすく伝えたいと紙芝居を手作りし、7月から各地で披露している。
 紙芝居は段ボール製で全部で6枚。場面ごとに大きさは異なるが、最大で縦約1メートル、横約0・8メートル。細かくちぎったチラシを使って張り絵風に表現し、爆撃で破壊された家屋や灯火管制下の食卓風景などが詳細に描いてある。水野さんは集まった約20人を前に名古屋駅近くで空襲に遭った時の様子などを紹介。「逃げ込んだ防空壕(ごう)が粗末で、爆弾が落ちるたびに砂がパラパラと落ちてきた。爆発音がやんだのに、いつまでも震えが止まらなかった」と、手ぶりを交えながら語った。
 また、防空ずきん姿の一家が逃げる場面の紙芝居を手に「乳母車に妹2人を乗せ、布団をかぶせて逃げた。照明弾の青白い光が怖かった。着弾して空が赤くなると、とても嫌な気分になった」と当時を振り返った。
 会場に子どもの姿は見られなかったが、うなずきながら紙芝居に見入る年配者も。近くの女性(64)は「私も戦争で父を亡くした。紙芝居の内容は共感できる。孫に自分の体験を話してみようと思う」と話していた。(細井卓也)

「憲法改悪にものもうす」
[熊本朝日放送 2006年11月22日 11時]

 憲法改正に反対する市民団体が11月21日夜、熊本市で講演会を開き、戦争放棄を規定した憲法9条を守ろうと訴えました。
県内の大学教授や弁護士など、9人でつくるくまもと9条の会が開いたもので、経済同友会の終身幹事を務める品川正治さんが「憲法改悪にものもうす」という題で講演しました。品川さんは、自ら戦争に参加した体験を話し「戦争を起こすのも人間、それをとめるのも人間だということを学んだ。紛争はなくならないが、戦争に拡大しないのが、憲法9条だ」と話し 、条文の重要性を訴えました。くまもと9条の会は2004年に発足。県内各地で会を結成して憲法改正に反対する署名活動などを行っています。

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

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