不祥事が止まらない…

不祥事続きの自民党ですが、今度は、自民党の衛藤征士郎元防衛庁長官の秘書が、情報サービス会社をつくり、雑誌購読料名目で9年間に少なくとも1億4000万円も集めていたという話です。

不透明な集金について釈明する衛藤征士郎・衆院議員=9日夕、大分県佐伯市(西日本新聞)

しかし、業界紙の切り抜きやインターネットで集めただけものに、誰が月5万円?20万円も払うでしょうか? 後ろに国会議員がいたからであることは明白。事実、十数社の購読企業のうち、9社は、衛藤議員の地元大分県内の企業です。さらに、この秘書が給与として1000万円を受け取る一方で、この会社の社長は、役員報酬が年120万円しかないのに、5年間で480万円も衛藤議員に献金しています。

衛藤征議員 秘書が不透明集金 冊子作製 業者から購読料1.4億円(西日本新聞)
衛藤議員秘書、1.4億円集金 会社設立し建設業者から(朝日新聞)

衛藤征議員 秘書が不透明集金 冊子作製 業者から購読料1.4億円
[2007/01/09付 西日本新聞夕刊 2007年01月09日13時22分]

 元防衛庁長官の衛藤征士郎衆院議員(大分2区)の公設第一秘書(57)が私設秘書時代の1996年、情報サービス会社を設立し、地元建設業者などから情報冊子の購読料名目で2004年までの9年間に少なくとも1億4000万円を集めていたことが9日、分かった。秘書は同日、大分県佐伯市の議員事務所で西日本新聞の取材に応じ、事実関係をおおむね認めた。同社役員は資金の一部約480万円を議員の政治団体に寄付したとしており、議員秘書の立場を利用して集めた資金を迂回(うかい)献金させた可能性もある。
 公設第一秘書によると、同秘書は衛藤議員の私設秘書だった1996年2月、当時の秘書活動拠点だった大阪市に「情報サービス」を資本金300万円で設立。社長は同議員の支援者である不動産鑑定士が就任し、秘書本人は総務部長を務めた。
 同社は官公庁の発表資料などをインターネットなどで集めたコピーを冊子にし、衛藤議員の大分県事務所の複数の秘書から紹介された企業に、公設第一秘書本人が購読を依頼した。購読料は月5万?20万円で、購入していたのは大半が建設業者で十数社(大分県内9社)。年間1600万?2千数百万円を購読料として集める一方、印刷代は約100万円だったという。
 不動産鑑定士の社長としての役員報酬は年約120万円で、衛藤議員の政治団体に献金していた2003年までの5年間に約480万円を献金していたという。
 公設秘書は取材に対し、「会社は私個人のビジネスとして行った。衛藤議員に対する寄付金については、社長本人が自身の報酬から正規の政治団体に寄付しており、法的には問題ない。議員本人は同社のことについてまったく知らなかった」と説明した。

衛藤議員秘書、1.4億円集金 会社設立し建設業者から
[asahi.com 2007年01月09日14時04分]

 元防衛庁長官の衛藤征士郎衆院議員(自民、大分2区)の公設第1秘書(57)が私設秘書時代に会社を設立し、建設業関連の情報誌を販売して04年までの9年間に業者から約1億4000万円を集めていたことが9日、わかった。この会社の社長と役員は衛藤議員の政治団体に例年献金しており、100万円を超える年もあった。秘書は「政治資金を集めるためでなく、あくまで個人のビジネスとしてやっていた」と、「迂回(うかい)献金」だった疑いを否定している。
 公設第1秘書によると、自身が私設秘書だった96年2月、活動拠点にしていた大阪市内に「情報サービス」という会社を設立。社長は支持者の不動産鑑定士、取締役に公認会計士が入り、社員はこの公設秘書と女性事務員の2人だけだった。
 同社は建設会社と契約を結び、官公庁の発行物や業界紙から、新しい法律や予算の情報、景気動向などを抜き出して再編集し、資料集として提供していたという。
 顧客は延べ17、18社で、半数は大分県内、そのほかは大阪府内がほとんどで、都内の会社も1社あったという。営業活動や資料集の編集はすべてこの秘書が担当し、「他の秘書から企業を紹介してもらったことはあったが、営業活動を任せたことはない」という。
 契約料金は1社ごとに月5万?20万円で、年間の売り上げは1600万?2千数百万円だったという。役員に報酬として各120万円、公設第1秘書ら社員には給与として計約1000万円が支払われていた。
 不動産鑑定士と会計士はいずれも20年ほど前から衛藤議員の政治団体に献金していたというが、問題の会社設立以降で確認できているこの政治団体への献金額は、不動産鑑定士が00年から04年までに約480万円、会計士が350万円という。
 この秘書は「2人が個人の判断で、所得の中から献金していたのであり、迂回献金には当たらない」と話している。

こんな新しいやり方を発見したのだから、この秘書は相当頭はいいのかも知れませんが、暴力団が機関紙購読料、広告代と称して資金集めするのと基本的に同じやり方ではないでしょうか。

作成者: GAKU

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください