アラ還のオッサンがマルクスの勉強やらコンサートの感想やらを書き込んでいます

フランス映画の悦楽 「美しき運命の傷跡」

2006年4月26日 at 22:26:41

エマニュエル・ベアール(「美しき運命の傷跡」)

日曜日、若杉&東フィルのコンサートのあと、同じBunkamuraのル・シネマで、フランス映画「美しき運命の傷跡」を見てきました。(今年4本目)

主演は、「彼女たちの時間」「8人の女たち」「恍惚」のエマニュエル・ベアール。彼女の演ずるところの長女ソフィは、旦那の浮気に嫉妬し、煩悶する美しく艶めかしい妻…。次女セリーヌ(カリン・ヴィアール)は、体が不自由になり口の聞けない母親のもとへ一人通い、世話をする。そこに魅力的な若い男性が現れるが、男性恐怖症の彼女はその男性との関係を上手くすすめられない。大学教授と不倫関係にあった三女のアンヌ(マリー・ジラン)は突然別れを告げられる…。

映画は、どうしてここまで“男”とうまくいかないのか――三者三様の悩める姿を描いてゆきます。その背景には、子どもの頃の両親の離婚と、そのときの“事故”が原因であったことが明らかにされますが……。

それにしても、あんな色っぽい奥さんがいて、なんで浮気するかなぁ…。ソフィが、嫉妬にかられて、旦那が浮気をしているホテルに忍び込んで、眠り込んでいる浮気相手の臭いを嗅ごうとするところなどは、“怖〜〜い”の一語に尽きます。別れ話をもちだされたアンヌのストーカーぶりも相当なもの。つくづく女性とは恐ろしい存在であることを痛感させられます。(^_^;)

原題「L’Enfer」は「地獄」という意味。ポーランドの監督クシシュトフ・キェシロフスキの遺作となった三部作「天国」「地獄」「煉獄」の第2作だそうです。

→公式ホームページ::::: 美しき運命の傷痕 ::::

【映画情報】監督:ダニス・タノヴィッチ/原案・脚本:クシシュトフ・ピェシェヴィチ/音楽:ダスコ・セグヴィッチ/撮影:ローラン・ダイヤン/出演:エマニュエル・ベアール、カリン・ヴィアール、マリー・ジラン、キャロル・ブーケ(母親役)、ジャック・ベラン(教授役)ほか/2005年、仏、伊、ベルギー、日

【関連ブログ】
cultyシネマ行状記: 美しき運命の傷跡
LA VIE ROSE: 美しき運命の傷跡
とにかく、映画好きなもので。:美しき運命の傷跡
めざせ、美人道♪:再生の物語。『美しき運命の傷跡』

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3 Responses to “フランス映画の悦楽 「美しき運命の傷跡」”

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