あの『SPA!』が『蟹工船』を取り上げていた!!!

『SPA!』2008年7月15日号

超軟派雑誌のあの『SPA!』でも、『蟹工船』ブームが取り上げられていました!!!

すっかり見逃していましたが、『蟹工船』を取り上げたのは、『SPA!』の先週号(7月15日付)の「大実験[あの噂!]は本当なのか!?」のコーナー。「『蟹工船』に共感できるか!?」と題して、3分の1ページほどの短い記事ですが、中味はぐっと濃いです。

ワーキングプアのバイブル? 『蟹工船』に共感できるか!?
[SPA! 2008年7月15日号]

 プロレタリア文学の代表作『蟹工船』。1929年に発表されたこの作品が今、ワーキングプア層の共感を呼んでいるというけど、本当? てなわけで、年収300万円以下の契約・派遣パート、アルバイトの方々に読んでもらった。
 「派遣会社の『高時給』『キャリアアップ支援』などの言葉につられたものの、実際は大違いという現状が蟹工船の労働者とダブった」(28歳・女・派遣)など、皆さん何かしら共感の様子。一方で、「彼らには地獄へ行く覚悟もあったろうが、現代ではいつのまにか地獄に行っちゃってる」との声や「低賃金、劣悪な環境で働く人の多くは、自分から会社に働きかけることに消極的」(27歳・男・派遣)と、蟹工船の労働者のように立ち向かわないことを問題視する声も。もっとも「私は派遣先にも意見するので、途中まで言いなり状態の漁夫たちにイラっとした。(彼らを虐待する)監督、海に突き落としちゃえばいいのに」(33歳・女・派遣)てなツワモノもいたが。
 そして、「小説と比べて自分はまだマシという慰めになる」との意見もあったなか、「漁夫が風呂にも入れず肌が爛(ただ)れる環境は、風呂なし、トイレなしの4畳足らずの古アパートに住む僕と似ている」というのは27歳・アルバイトの男性。さらに「この本に共感した人は本当にワーキングプアか。本を一冊買うくらいなら明日の食費に回すのが本当の貧乏人だから」とはごもっとも。平成のワーキングプアは『蟹工船』を超えた!?
 【結論】それなりに共感する人多し。なかには、現代のほうが悪状況と言う人も。

わずか600字あまりですが、実際に『蟹工船』を読んでもらっての感想は超リアル。訳のわからん評論家の寝ぼけたコメントより、よっぽどするどいです。

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  1. ね式(世界の読み方): 蟹工船に関するル・モンド記事翻訳
    http://neshiki.typepad.jp/nekoyanagi/2008/07/lettr.html

    ご存知かもしれませんが、↑こちらのブログでは、フランスのル・モンドの記事を紹介されていました。

    > 戦後には同世代では最も重要な書き手を見なされていた筆者は、各登場人物を、それら出生地にまつわるニックネームで名指している。身体的特徴を描いてはいない。それぞれを識別する手段はない。
    > 蟹工船の男たちのように、不安定職の青年たちは、それぞれの個人性が奪われ、他者と交換可能であり、《使い捨て》 だと感じている。

    というくだりが興味深いです。

  2. ゆめさん、初めまして。

    ル・モンドに『蟹工船』の記事が載ったことは知っていたのですが、フランス語はさっぱりなので、情報を探していました。
    ありがとうございました。m(_’_)m

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