新日鉄八幡製鉄所で火災事故

新日鐵八幡製鉄所で火災事故が発生。コークス炉で発生したコークスガス(水素+メタン+一酸化炭素など)が燃えつきるまで、丸一日かかる見込み。とりあえず負傷者がいないということだが、大量のススなど周辺の大気汚染は大丈夫だろうか。

それにしても、製鉄所関連の事故が今年だけで13件というのはちょっと多すぎるのでは? リストラ、リストラで、生産現場はどうなっているのか、あらためて真剣に点検してもらいたい。

北九州市戸畑区の新日本製鉄八幡製鉄所で火災が発生 鎮火は30日朝か(FNNニュース)
鋼材供給に痛手の恐れ 新日鉄八幡火災(朝日新聞)
消すと一酸化炭素発生の恐れ 鉄鋼業界の火事今年13件(朝日新聞)

北九州市戸畑区の新日本製鉄八幡製鉄所で火災が発生 鎮火は30日朝か
[FNNニュース 07/29 11:51 テレビ西日本]

 福岡・北九州市戸畑区の新日本製鉄八幡製鉄所で29日朝、火災が発生し、午前11時半現在も炎上している。
 火災現場では、発生から5時間近くたった現在も、真っ黒い煙が上空へもうもうと立ち上っていて、火災の規模の大きさがうかがえる。
 この火災は、29日午前6時40分ごろ、製鉄所の中のコークス工場の中心部で発生した。
 消防などによると、コークス炉に石炭を運ぶ屋外のベルトコンベヤーから出た火が、ベルトコンベヤーの下の配管の中を通っていた可燃性のガスに引火して、現在も燃え続けている。
 けが人の情報は入っていない。
 新日鉄の総務部グループ・大西史哲リーダーは「現地対策本部で消防の方に指揮を執っていただいてやってまして、ちょっとわれわれも近づける状態じゃないもんですから、大変申し訳ございません。(建物への被害は?)今、聞いていません」と話した。
 消防では、消防車およそ30台を出動させているが、配管の中のガスが燃え尽きるのを待つ以外に手だてはないということで、完全に消火するまでは24時間、すなわち30日朝までかかりそうだという。
また、有毒ガスが発生している可能性もあるということだが、周辺への影響は小さいとみられるため、付近住民への避難指示などは現在出ていない。

鋼材供給に痛手の恐れ 新日鉄八幡火災
2008年7月29日14時19分

 新日鉄によると、八幡製鉄所では自動車や電気製品向けの鋼板、鉄道のレール、水道やガスの配管に使うパイプ、ビルや橋用の建材などを造っており、こうした鋼材の供給に影響が出る懸念がある。
 07年度の八幡の粗鋼生産実績は400万トン余りで、新日鉄全体の1割強を占める。国内の製鉄所は、同業他社も含めてフル生産が続いている。新興国の旺盛な需要に生産が追いつかない状況だ。もし生産停止が長引けば、ほかの製鉄所での代替生産はコストがかさむうえ、量的にも限界がありそうだ。
 03年9月の新日鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)でのガスタンク爆発事故では、鋼板の供給への不安から、トヨタ自動車が残業を中止した経緯がある。八幡製鉄所のある福岡県には、トヨタ自動車九州(宮若市)や日産自動車九州工場(苅田町)があり、生産に影響が出る恐れがある。
 火事が起きたのは、石炭を蒸し焼きにしてコークスに仕上げる2工場のうち1カ所。もう1カ所も火災に伴う点検のため停止した。コークスは鉄鉱石と並ぶ鉄鋼の主原料。コークス工場の操業停止が長期化した場合にはコークス不足に陥る可能性があり、その場合、高炉での粗鋼生産の停止も長引きそうだ。仮に外部からの購入でコークスの手当てがつくとしても、コストが膨らむのは避けられない。
 製鉄所の安全管理をめぐっては、名古屋製鉄所の事故以来、再発防止策をとってきたが、今後究明が進む今回の原因次第では、その有効性が問われそうだ。(山本精作)

消すと一酸化炭素発生の恐れ 鉄鋼業界の火事今年13件
[asahi.com 2008年7月29日14時18分]

 横浜国立大の大谷英雄教授(安全工学)によると、コークスガスは一酸化炭素と水素などが混ざったガスで、「消火すると毒性の強い一酸化炭素が放出される」という。そのため、残ったガスを燃やし続けた方が安全で、「延焼が広がらないように消防がコントロールするしかない」と話した。
 一方、鉄鋼業界の全国組織・日本鉄鋼連盟によると、会員のメーカー(約60社)から報告があった火災は、今年に入ってこれで13件目という。
 3月6日には、新日本製鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)構内で塩酸処理工場の炉が爆発して3人重軽傷。6月22日には日本製鋼所室蘭製作所(北海道室蘭市)で熱処理ガス炉が爆発し、2人がやけどなどを負ったという。

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