なんと大胆な! 宮地正人『幕末維新変革史』上

金曜日、仕事帰りに書店で見つけた本。元国立歴史民俗博物館館長の宮地正人氏の新刊書ですが、帯の宣伝文句がすごい! 激動の歴史過程を一貫した視点から描く、幕末維新通史の決定版 「決定版」と自ら銘打つなんて、こんな大胆なことは… 続きを読む なんと大胆な! 宮地正人『幕末維新変革史』上

こんどは『明治維新』にとりかかります

遠山茂樹氏の『日本近代史I』を読み終わったので、こんどは同じ岩波全書の『明治維新』にとりかかります。 学生のころに読んだことがあるのですが、見つかりません。岩波現代文庫版はすぐに見つかったのですが、これは初版の再刊。改訂… 続きを読む こんどは『明治維新』にとりかかります

遠山茂樹氏が亡くなられました

明治維新、日本近代史研究の泰斗である遠山茂樹氏が亡くなられました。 歴史家の遠山茂樹氏が死去 明治維新史を分析:共同通信 私が初めて遠山氏の本を読んだのは、大学1年のとき歴史学研究会で勉強した岩波新書の『明治維新と現代』… 続きを読む 遠山茂樹氏が亡くなられました

読み終わりました 石塚裕道『明治維新と横浜居留地』

もういまではすっかり忘れられていますが、幕末・明治維新の12年間(1863〜75年)にわたって、イギリス軍、フランス軍が駐屯していました。本書は、その英仏駐留軍を中心にして、欧米列強による幕末日本の「植民地化の危機」や、… 続きを読む 読み終わりました 石塚裕道『明治維新と横浜居留地』

亜洲青年管弦楽団2010、芝原拓自、電磁機関

アジア・ユース・オーケストラ2010。8月はせっかくの夏休みなのに、オケはオフシーズン。ということで、生オケが無性に聴きたくなって、本日はぷらりとかようなコンサートへ行ってきました(オペラシティ)。 中国、台湾、香港、イ… 続きを読む 亜洲青年管弦楽団2010、芝原拓自、電磁機関

日本史研究者ならこれは読まなくては…

『歴史評論』の9月号と『歴史学研究』の9月号。日本史研究者なら、これは読まなくてはいられません。 まず『歴史評論』の9月号。なんと、芝原拓自氏 ((芝原拓自氏は明治維新史研究者。代表的著作は、『明治維新の権力基盤』(御茶… 続きを読む 日本史研究者ならこれは読まなくては…

さて、こんどはこちらを読んでみますかね

服部之総『明治維新史』を読み終えました。服部之総の明治維新論としては、その後、この『明治維新史』を自己批判して発表された「明治維新の革命及び反革命」や「維新史方法上の諸問題」などがあります。それらも読んでみなければなりま… 続きを読む さて、こんどはこちらを読んでみますかね

あらためて勉強します 服部之総『明治維新史』

石井孝氏の『維新の内乱』を読み終えたので、こんどは服部之総の『明治維新史』を読み始めました。 左は「叢書名著の復興」 ((もとはぺりかん社から1967年に刊行されましたが、ぼくが今回手に入れたのは1972年刊の新泉社版。… 続きを読む あらためて勉強します 服部之総『明治維新史』

めずらしい本を手に入れました

先日、某古本バザーで、明治維新の研究家だった石井孝氏の『維新の内乱』(至誠堂新書、1974年)を手に入れました。 明治維新・戊辰戦争を、第1部「天皇政府と徳川政府との戦争」、第2部「東北の戦争」、第3部「蝦夷動乱」の3段… 続きを読む めずらしい本を手に入れました

イギリス政府が真剣に考えた対日戦争

保谷徹『幕末日本と対外戦争の危機』(吉川弘文館) 幕末の日本には、西洋列強による植民地化の危険があったのかなかったのか? という論争がかつてありました(遠山 ((ウィキペディアの「遠山茂樹」の項をみても、「昭和史論争」は… 続きを読む イギリス政府が真剣に考えた対日戦争

坂本龍馬本

別に来年の大河ドラマの予習という訳ではありませんが、たまたま本屋で見つけた佐々木克『坂本龍馬とその時代』(河出書房新社、左)を読みました。

幕末には佐賀が一番の先進藩だった?!

毛利敏彦氏の『幕末維新と佐賀藩』(中公新書)を読み終わりました。 帯にもあるとおり、明治維新をもたらした「薩長土肥」の雄藩のなかで、一番マイナーな佐賀藩。しかし、実は幕末・維新期には、佐賀藩が一番の先進藩だったという、ち… 続きを読む 幕末には佐賀が一番の先進藩だった?!

宮地正人『幕末維新期の社会的政治史研究』

宮地正人氏の『幕末維新期の社会的政治史研究』から、とりあえず主だった論文を読み終えました。 宮地氏の明治維新史研究は、あとがきで「それまでの明治維新史研究では、私としては理解困難だった諸点の解明を通じての、自分なりの政治… 続きを読む 宮地正人『幕末維新期の社会的政治史研究』

井上勝生『幕末・維新 シリーズ日本近現代史<1>』(岩波新書)

「維新史を書き直す意欲作」という宣伝文句。もちろん、この間の資料発掘や研究によって明らかになった新事実をもりこんだ最新の通史という意味で、僕自身、いろいろ勉強にもなったし、なるほど考えなおさないといけないなと思ったところ… 続きを読む 井上勝生『幕末・維新 シリーズ日本近現代史<1>』(岩波新書)

井上清『日本現代史<I> 明治維新』を読み終えました

『日本通史<III> 国際政治家の近代日本』の宮地正人氏が解題を書いているということで、2001年に再刊された井上清『日本現代史<I> 明治維新』(東大出版会、親本は1951年刊)を手に入れて読み… 続きを読む 井上清『日本現代史<I> 明治維新』を読み終えました

読んでいます 中公版・日本の歴史『開国と攘夷』

先日の歴史教科書シンポジウムの討論のときに、琉球大学教授の高嶋伸欣さんが、日本の対アジア観という大事な問題に関連して、小西四郎著『開国と攘夷』(中央公論社版日本の歴史<19>、親本は1966年刊)を紹介されて… 続きを読む 読んでいます 中公版・日本の歴史『開国と攘夷』