意外と優雅なF式生活?! 倉谷うらら『フジツボ』

岩波科学ライブラリーの最新刊の1つ。倉谷うらら『フジツボ 魅惑の足まねき』。 フジツボと言われると、みなさんはどんなイメージをもたれるでしょうか? 本書でも紹介されていますが、「ビッシリ、ベッタリ、気持ち悪い」などなど。… 続きを読む 意外と優雅なF式生活?! 倉谷うらら『フジツボ』

これも面白い!! 『イワシと気候変動』

今月の岩波新書の1つ、川崎健さんの『イワシと気候変動』。めちゃくちゃ面白いです。 イワシとかサバ、ニシンなどがある時期やたらにとれたかと思うと、突然さっぱりとれなくなった――というのは、ときどき聞く話ですが、なぜとれなく… 続きを読む これも面白い!! 『イワシと気候変動』

新型インフルエンザ騒動で分かったこと(その2)

新型インフルエンザ「疑い例」の検査から、通常の季節性インフルエンザが現在も流行している可能性が浮かび上がってきています。 実際、これまでの「疑い例」は、いずれも季節性インフルエンザ。4月末時点の推定では、患者は17万人に… 続きを読む 新型インフルエンザ騒動で分かったこと(その2)

『素粒子物理学をつくった人びと』

ハヤカワ文庫で『素粒子物理学をつくった人びと』(上・下)が出ました。親本は、1986年刊の原著の邦訳として1991年に出版されたものですが、文庫版は1996年に出た原著改定版の翻訳となっています。さらに、下巻には、鎮目恭… 続きを読む 『素粒子物理学をつくった人びと』

東京の地形はどうやってできたか? 『江戸・東京地形学散歩』

松田磐余『江戸・東京地形学散歩』(之潮)。某書店では、日本史(近世史)のコーナーに置いてありましたが、どちらかと言えば地形学の本じゃないのかな〜 とくに第1章「武蔵野台地と東京低地の形成」は、東京の地形がどうやってできた… 続きを読む 東京の地形はどうやってできたか? 『江戸・東京地形学散歩』

いまだに進化論を認めない国…

アメリカでは、進化論を信じると答えた人は39%。25%は「まったく信じない」と回答。また、44%が人類は「過去1万年以内に神が一晩でつくり出した」と考えているそうだ。 う〜む、ここまでひどいとは…。(-_-;) ダーウィ… 続きを読む いまだに進化論を認めない国…

東京は雨でした

昨日から、天気予報で「都心でも雪になる」とさんざんと言ってましたが、結局、今朝は雨でした。(^_^;) ニュースでは、6時前に渋谷で初雪が観測されたと言っていますが、これは霙(みぞれ)。本格的な雪はおあずけのようです。

元地研の血が騒ぐ?! 鎌田浩毅『マグマの地球科学』

社会科学で頭が疲れたので、ちょいと気分転換にこんな本を読んでみました。 昔、地研(地学研究部)だったときに、それなりに地学関係の本も勉強したつもりでしたが、あらためて読んでみて、プレートテクトニクス理論と火山の研究とが、… 続きを読む 元地研の血が騒ぐ?! 鎌田浩毅『マグマの地球科学』

横浜方面うろうろ中に読んだ本(1)

横浜方面うろうろ中に、いろいろ本を読みましたが、その中の1冊。サブタイトル「気候変動の謎に迫る」とあるとおり、地球的規模での気候変動を取り扱った本ですが、いま問題になっている「地球温暖化」問題を直接取り扱ったものではあり… 続きを読む 横浜方面うろうろ中に読んだ本(1)

ガス円盤から微惑星、原始惑星、そして惑星へ

岩波現代文庫の10月新刊で、松井孝典氏の『新版 地球進化論』(左)が出ていたので、さっそく買って読んでみました。もともと1988年に出た本ですが、それに「その後の進展が著しい部分」が書き足してあります。だから、1970年… 続きを読む ガス円盤から微惑星、原始惑星、そして惑星へ

坂田教授から学んだこと

ノーベル賞受賞で、益川さんも小林さんもあっちこっちの対談やインタビューに登場されていますが、そのなかでも、いろいろと大事なことを言っておられます。気のついたかぎりで、ピックアップしておきます。 1つめは、「日本経済新聞」… 続きを読む 坂田教授から学んだこと

益川さん「気骨の平和主義」

ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんは、「9条科学者の会」の呼びかけ人の1人でもあります。今朝の「日経新聞」でも、そのことは紹介されていましたが、「毎日新聞」夕刊では、「気骨の平和主義」という大見出しで、益川さんの平和… 続きを読む 益川さん「気骨の平和主義」

南部、小林、益川3氏がノーベル物理学賞を受賞

2008年のノーベル物理学賞を、素粒子理論研究の南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授、小林誠・高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)名誉教授。益川敏英・京都大学名誉教授が受賞。 益川さんと小林さんは、名古屋大学の坂田昌一門下。… 続きを読む 南部、小林、益川3氏がノーベル物理学賞を受賞

最近読んだもの

左上から、山本紀夫『ジャガイモのきた道』(岩波新書)、伊藤章治『ジャガイモの世界史』(中公新書)、大庭健『いま、働くということ』(ちくま新書)、長島誠一『独占資本主義の景気循環』(新評論、古本)。 まずジャガイモ本が2冊… 続きを読む 最近読んだもの

このままなら22年後に浸水被害だけで1兆円

大学や国立研究所など14機関の研究チーム「温暖化影響総合予測プロジェクト」が地球温暖化が日本国内にどんな影響をおよぼすか、被害予測結果を発表しました。 2030年の日本、被害年1兆円増――14機関共同研究(毎日新聞) 2… 続きを読む このままなら22年後に浸水被害だけで1兆円

検証しうる予測を出さない「超ひも理論」は科学でさえない?

「超ひも理論」について、疑問を投げかける本を2冊読みました。両書に共通しているのは、「超ひも理論は、検証しうる予測を何も示さない」ということ。およそ、理論が正しいかどうかを論じるためには、その理論に基づいて何らかの予測をおこない、それが実験的に検証される(もしくは検証されない)ことが必要です。ところが…