ひょんなきっかけで、昔買ったままになっていた東北大の村岡俊三氏の『資本輸出入と国際金融』(白桃書房、1998年)を再読。とりあえず、補論を残して読み終わりました。
カテゴリー: 経済学
時計の仕組みを調べてみる
『資本論』第12章「分業とマニュファクチュア」第3節「マニュファクチュアの2つの基本形態」で、マルクスは、異種的マニュファクチュアの例として、時計のマニュファクチュア的分業を取り上げています。 そこには、1つの時計を組み… 続きを読む 時計の仕組みを調べてみる
『1861-63年草稿』を読む(1)
大月書店「資本論草稿集」の『1861-63年草稿』<1>。 第3章「資本一般」I「資本の生産過程」1「貨幣の資本への転化」の部分。 『資本論』では、第2篇「貨幣の資本への転化」第4章「貨幣の資本への転化」に相… 続きを読む 『1861-63年草稿』を読む(1)
勉強します
経済理論学会の『季刊 経済理論』第47巻第2号(2010年7月)。2008年世界恐慌と恐慌論についての特集。 オイラにとって面白かったのは、盛岡真史「置塩経済学の理論と方法」。
とりあえず『資本論』第1部読破
かなり前から取り組んでいた『資本論』第1部をドイツ語とにらめっこしながら読む作業。 いろいろな発見を含みつつ、とりあえず、本日、無事、第25章「近代の植民地理論」まで読み終えることができました。ヽ(^o^)/
資本論英語版と第2版(新MEGA)を手に入れました!!
またまた新しい資本論を入手。 1つは、ドイツ語第2版(1872年)を収めた新MEGA第2部第6巻(写真右)。もう1つは、エンゲルス監訳の英語版(写真左)です。
CDで聴く『資本論』
注文していた『資本論』の朗読CDが届きました。 さっそく聴いてみましたが、ただ延々と『資本論』を朗読しているだけ。もちろんドイツ語で、カピタルとかアルバイツ、ポリティシェ・エコノミなど、ところどころ分かる単語が出てきます… 続きを読む CDで聴く『資本論』
「第3の項目 果実をもたらすものとしての資本」の読み方
マルクス『1857-58年草稿』のIII「資本にかんする章」の最後の部分「第3の項目 果実をもたらすものとしての資本。利子。利潤。(生産費用、等々)」の部分をどう読むか。 中身でなく、マルクス自身の書き込みから、マルクス… 続きを読む 「第3の項目 果実をもたらすものとしての資本」の読み方
今度はバベジ『機械と製造業の経済論』
ユア『工場の哲学』と並んで、マルクスが機械を論じるさいに大いに参考にしたバベジ『機械と製造業の経済論』(初版1832年、第3版1846年)を手に入れました。 といっても、これは当時の版本でもリプリントでもありません。届い… 続きを読む 今度はバベジ『機械と製造業の経済論』
手に入れました(^_^)v 置塩信雄『現代経済学II』
ずっと探していた置塩信雄先生の『現代経済学II』(筑摩書房、1988年刊)をようやく手に入れました。 置塩先生の本をきちんと勉強し始めたのは、1996年にとある学習会で直接先生にお会いしてから。古本屋を探しては、1冊また… 続きを読む 手に入れました(^_^)v 置塩信雄『現代経済学II』
3つの工場調査委員会
前項の続き。 上製版843ページ3-4行目(新書版846ページ左から3行目)に出てくる「産業調査委員会」が、「児童労働調査委員会」のことであることは、前回指摘したとおり。 これに刺激されて、ほかにもいろいろ登場する「委員… 続きを読む 3つの工場調査委員会
最後まで叙述の拡充に努めたマルクス
少し前から『資本論』第1部、第13章「機械と大工業」の第9節「工場立法(保健および教育条項)。イギリスにおけるそれの一般化」を読んでいます。その中で、今日、いろいろ調べて、わかったことがあります。相変わらず、『資本論』の… 続きを読む 最後まで叙述の拡充に努めたマルクス
ユア『工場の哲学』を手に入れました
マルクスが『資本論』で縦横に活用しているアンドリュー・ユア『工場の哲学』。リプリント版を手に入れることができました。
マルクス時代の最先端産業?!
『資本論』第13章のなかで、マルクスは、機械の使用にともなって労働者数が相対的に減少する一方で、生産諸手段や生活諸手段がよりたくさん生産されるようになると、「運河、ドック、トンネル、橋など」のような「その生産物が遠い将来… 続きを読む マルクス時代の最先端産業?!
メカニズムやシステムの方が分かりやすいんじゃないでしょうか?
『資本論』第13章「機械と大工業」を読んでいて、ふとわいた疑問です。 たとえば、機械と道具の違いについてマルクスは、機械の場合は、道具が「人間の道具」としてではなく、「1つの機構の道具」になっていると説明しています(新日… 続きを読む メカニズムやシステムの方が分かりやすいんじゃないでしょうか?
その密度は「労働時間の密度」か?
『資本論』第1部第13章「機械と大工業」の第3節「労働者におよぼす機械経営の直接的影響」のなかの、さらに「c 労働の強化」のなかに、こんなくだりが登場します(注157のついているところ)。 与えられた時間内へのより大量の… 続きを読む その密度は「労働時間の密度」か?
それは綿実か、実綿か?
『資本論』第13章「機械と大工業」のなかで、「綿繰り機」の話が出てきます。 「綿を繰(く)る」というのは、摘み取った棉 ((植物のワタのことを漢字では「棉」と書きます。))(ワタ)の実から種子を取り除いて、綿の繊維 ((… 続きを読む それは綿実か、実綿か?
いろいろな資本論
海外の古本サイトで、『資本論』をあさっていると、実に、いろいろな『資本論』に出くわします。 マルクス、エンゲルスが直接携わって出版された『資本論』には、ご存知のように、次のものがあります。ドイツ語各版は、すべてマイスナー… 続きを読む いろいろな資本論
57-58年草稿「固定資本・流動資本」のところをどう読むか
『1857-58年草稿』を読んでいます。マルクスは、一応、経済学の本を書くつもりでこの草稿を書き始めたとはいえ、途中で、ああでもないこうでもないと考え始めると、その「ああでもない、こうでもない」をそのまま草稿に書き込みな… 続きを読む 57-58年草稿「固定資本・流動資本」のところをどう読むか
今度はマイスナー版『資本論』を手に入れました(^^)v
今度は、マイスナー版の『資本論』を手に入れました。(^^)v マイスナーというのは出版社の名前で、『資本論』は初版からこのマイスナー社から出版されました。マイスナー版といわれているのは、その中でも、マルクス、エンゲルス没… 続きを読む 今度はマイスナー版『資本論』を手に入れました(^^)v