日経BPから中山元訳で『資本論』新訳がでるらしい

twitterを眺めていたら、こんな記事が… 黒沢正俊 (383kuro) は Twitter を利用しています 383kuro 黒沢正俊 このところ、『資本論』第1巻の4章までのゲラと格闘している。マルクス、凄い。画期… 続きを読む 日経BPから中山元訳で『資本論』新訳がでるらしい

エンゲルスの「資本主義の根本矛盾」の定式化をめぐって

先日の古典教室では、エンゲルスが『空想から科学へ』のなかで定式化した「資本主義の根本矛盾」について、講師からかなり立ち入った問題点の指摘がありました。 講師が「私が疑問に思うのは」として指摘したのは、以下の4つの点。 社… 続きを読む エンゲルスの「資本主義の根本矛盾」の定式化をめぐって

「カール・マルクスは正しかった!!」

ドクター「最後の審判」の異名をとるエコノミスト、ノリエル・ルービニ氏が、ウォールストリートジャーナルのインタビューにこたえて、「マルクスは正しかった」と答えたそうだ。 Marx was right; capitalism… 続きを読む 「カール・マルクスは正しかった!!」

『1861-63年草稿』第3分冊後半をさらにざっくり読む

591ページ「四 相対的剰余価値」 591ページ下段。賃金と剰余価値。「先行するもの、規定するものは、賃金の運動である。その騰落が利潤(剰余価値)の側に反対の運動を引き起こす」 592ページ上段。「賃金の騰落は、剰余価値… 続きを読む 『1861-63年草稿』第3分冊後半をさらにざっくり読む

『1861-63年草稿』第3分冊後半を引き続きざっくり読む

続きです。 こういう学説史の部分を読んでいると、ついついマルクスが引用しているリカードウの部分を、リカードウの著作にもどって読み直して、リカードウの論理をどういうふうにマルクスが批判したのかを追体験? し直そうとしてしま… 続きを読む 『1861-63年草稿』第3分冊後半を引き続きざっくり読む

『1861-63年草稿』第3分冊後半をざっくり読む

『資本論草稿集』1861-63年草稿の第3分冊(「剰余価値にかんする諸学説」)の後半部分(大月書店『資本論草稿集』6、530ページ以下)をざっくりと読んでみます。 530ページに「剰余価値にかんするリカードウの理論」の見… 続きを読む 『1861-63年草稿』第3分冊後半をざっくり読む

雇用置き去りでは、やっぱり景気回復は難しい

雇用を置き去りにしたままでは、やっぱり景気回復は難しいということを、IMF(国際通貨基金)が認めました。 マルクスは、「資本主義的生産の真の制限は資本そのものである」(第3部第15章第2節、ヴェルケ版260ページ、新日本… 続きを読む 雇用置き去りでは、やっぱり景気回復は難しい

マルクス年譜

マルクスの年譜というと、大月書店から出版された『マルクス=エンゲルス略年譜』 ((1975年刊。1976年に、同書店「国民文庫」の1冊としても刊行された。))がよく知られているが、こちらは、戦前、改造社から発行された『カ… 続きを読む マルクス年譜

マルクスは世界の「片隅」で愛をさけぶ…?!

不破さんが新刊『「科学の目」で見る日本と世界』(新日本出版社)のなかで、マルクスがヨーロッパ資本主義を、それが大きな発展を遂げたあとでも、世界全体から見れば「小さな隅」にすぎないと指摘していたことを紹介されています ((… 続きを読む マルクスは世界の「片隅」で愛をさけぶ…?!

マルクスの時代の税金って?

前回の古典教室で、『賃金、価格および利潤』の第11章「剰余価値が分解する種々の部分」に出てくる「税金徴収者」のことが話題になりました。剰余価値の受け取り手のなかに、資本家、地主、貨幣資本家だけでなく、「諸君が望むなら税金… 続きを読む マルクスの時代の税金って?

ガラスビン製造マニュファクチュアがわからん…

『資本論』第12章「分業とマニュファクチュア」第3節の終わり近くに、イギリスのガラスビン・マニュファクチュアのことが出てきて、1つのガラス窯に5人の労働者が組みになって仕事をしていると書かれています(ヴェルケ版367ペー… 続きを読む ガラスビン製造マニュファクチュアがわからん…

マルクスの時代、1ドルはいくらぐらいの値打ちがあったのか?

「マルクスの時代の1シリングは、いまの円に直すといくらぐらいだったのだろうか?」という記事を書いたところ、「じゃあ、マルクスの時代、1ドルはどれぐらいの値打ちがあったのか?」という質問をいただきました。 そこで、また調べ… 続きを読む マルクスの時代、1ドルはいくらぐらいの値打ちがあったのか?

マルクスの時代の1シリングは、いまの円に直すといくらぐらいだったのだろうか?

ひょんなことで、「マルクスの時代の1シリングというのは、いまの円に直したらいくらぐらいになるのか?」 という質問を受け、少し調べてみました。 1シリングという通貨単位は現在は廃止されてしまっています ((1971年2月1… 続きを読む マルクスの時代の1シリングは、いまの円に直すといくらぐらいだったのだろうか?

『剰余価値学説史』はどう読めばよいのか(3)

さて、『剰余価値学説史』の続き。大月書店『資本論草稿集』第5分冊の170ページから。 マルクスは、「今度は、スミスについて考察すべき最後の論点――生産的労働と不生産的労働の区別――に移る」と書いているが、こんなことを書き… 続きを読む 『剰余価値学説史』はどう読めばよいのか(3)

『価値、価格および利潤』の前書き

『賃金、価格および利潤』(英語版の書名はValue, Price and Profit)が発行されたとき、編者による前書きがつけられたのですが、いろいろな邦訳をみても、これまでその前書きを読んだことはありません。 という… 続きを読む 『価値、価格および利潤』の前書き