永原慶二先生の『日本封建社会論』(東大出版会、初版1955年、新装版2001年)を読み終えました。 前にも書いたことですが、あらためて1955年という“時代の息吹”を強く感じましたが、しかしそれは、“すでに時代はわかって… 続きを読む 永原慶二『日本封建社会論』を読了
カテゴリー: 歴史学
ひきつづき永原先生の本を読んでいます
永原先生の『荘園』(吉川弘文館、1998年)は、土曜日のシンポジウムの帰りに読み終え、いまは『日本封建社会論』(東京大学出版会、新装版2001年)を読んでいます。
永原慶二氏の歴史学をどう受け継ぐか
昨日、明治大学で開かれたシンポジウム「永原慶二氏の歴史学をどう受け継ぐか」に参加してきました。プログラムは以下の通り。司会は、池享氏。 中村政則「趣旨説明」 保立道久「永原慶二氏の歴史学」 井原今朝男「永原慶二氏の荘園制… 続きを読む 永原慶二氏の歴史学をどう受け継ぐか
日韓歴史共同研究について韓国側は
韓国側から言えば、「韓日歴史共同研究」ですが、報告書についての韓国メディアの反応をピックアップしてみました。 「韓日共同歴史」研究も苦しい出発(朝鮮日報) 韓日歴史共同研究、「共同の理解」見出せないまま研究修了(東亜日報… 続きを読む 日韓歴史共同研究について韓国側は
日韓歴史共同研究
日韓歴史共同研究の報告書を読み始めましたが、古代だけで400ページ近く、近現代は400ページ以上という膨大なもので、印刷するだけで大変…。 しかし、パラパラ近現代史の部分から読み始めたのですが、韓国側が、日本の植民地支配… 続きを読む 日韓歴史共同研究
子安宣邦『国家と祭祀 国家神道の現在』
本書は、青土社『現代思想』2003年7月号〜2004年4月号に連載されたものをまとめたもの(2004年7月刊)。著者は、大阪大学名誉教授で、元日本思想史学会会長、新井白石、荻生徂徠などの研究者として著名ですが、最近は、近… 続きを読む 子安宣邦『国家と祭祀 国家神道の現在』
腰が痛い…
急に腰が痛くなってしまい、椅子に座ってられないほど。締め切り直前で、仕事が詰まっているのに、困った…。
歴史研究に向かう姿勢
中世史研究をふり返った『歴史評論』6月号に続いて、『歴史評論』5月号の特集「戦争認識と『21世紀歴史学』の課題」を読み始めました。 特集の目次は以下の通り。 荒井信一「学徒兵の戦争体験と『近代の歪み』」 岡部牧夫「15年… 続きを読む 歴史研究に向かう姿勢
藤原彰先生の講演「日本のインドネシア占領と独立運動」
懐かしいものを見つけてしまいました。映画「プライド」が公開された時に、「映画の自由と真実を守るネットワーク」の学習会で藤原彰先生がおこなわれた講演記録です。 「日本のインドネシア占領と独立運動」というテーマですが、あの戦… 続きを読む 藤原彰先生の講演「日本のインドネシア占領と独立運動」
日本中世史研究をふり返る
雑記@史華堂: 史学史を学ぶで、『歴史評論』6月号「特集 日本中世史研究の現代史」を知り、さっそく購入しました。特集は以下の論文。 鈴木靖民、保立道久「対談 石母田正の古代・中世史論をめぐって」 池 享「永原慶二 荘園制… 続きを読む 日本中世史研究をふり返る
それは近代天皇制か?
昨日付の「東京新聞」夕刊の文化欄「土曜訪問」に、明治学院大学教授の原武史氏のインタビューが掲載されています(「近代天皇制を考える 国民が『知る』ことから議論を」)。 原氏は、明治憲法下の近代天皇制は、現在の日本国憲法の下… 続きを読む それは近代天皇制か?
日韓歴史共同研究、最終報告を提出
2002年以来、日韓両政府がすすめてきた「日韓歴史共同研究委員会」は最終報告書を提出。近現代史の分野では、両論併記に終わったとのこと。 報告書は近く公表されるというので、日韓双方が何を主張し、どこが一致しなかったのか、詳… 続きを読む 日韓歴史共同研究、最終報告を提出
永原慶二『下克上の時代』(中公版「日本の歴史」第10巻)
永原慶二先生の『下克上の時代』(中公版「日本の歴史」第10巻)を久しぶりに読みました。親本は1965年刊で、僕自身は、多分(←記憶あいまい)大学に入ってすぐの頃に旧文庫版で読んだと思います。この度、新しく版を起こして、文… 続きを読む 永原慶二『下克上の時代』(中公版「日本の歴史」第10巻)
細谷千博『シベリア出兵の史的研究』
今週出張したときに、行き帰りの電車の中で、細谷千博『シベリア出兵の史的研究』を読みました。 細谷千博氏は、わが母校の名誉教授。僕が学生のころはまだ現役で授業されてました。本書の親本は1955年刊、今回、岩波現代文庫に収録… 続きを読む 細谷千博『シベリア出兵の史的研究』
関口裕子『日本古代家族史の研究』(途中経過)
関口裕子さんの『日本古代家族史の研究』、ようやく上巻の390ページあたりまで来ました。ようやく全体の3分の1を超えたあたりでしょうか。 少しずつ関口さんの考えていたことが見えてきました。 1つは、古代の家族が家父長制かど… 続きを読む 関口裕子『日本古代家族史の研究』(途中経過)
関口裕子『日本古代家族史の研究』
こないだから、関口裕子さんの『日本古代家族史の研究』(上下、塙書房、2004年2月刊)を読んでいます。上下合わせて1000ページ超、上下各12000円のど分厚い学術書です。 ようやく上巻の140ページほど読んだだけで、ま… 続きを読む 関口裕子『日本古代家族史の研究』
衝動買いしてしまった…
山田昌弘『希望較差社会』(筑摩書房)を買いに本屋へ立ち寄ったのですが、そのとき、ついつい買ってしまった本が…。 永原慶二『苧麻・絹・木綿の社会史』(吉川弘文館) 梶川伸一『幻想の革命 十月革命からネップへ』(京都大学学術… 続きを読む 衝動買いしてしまった…
堤隆『黒曜石 3万年の旅』
黒曜石の石器には、誰しも歴史へのロマンを呼び起こされるでしょう。著者は、現在は長野県浅間縄文ミュージアムの学芸員だということですが、國學院大学の博士課程を修了したあと在野の考古学研究者に贈られる藤森栄一賞を受賞(199… 続きを読む 堤隆『黒曜石 3万年の旅』
溪内謙『上からの革命』
昨日、コンサートの帰りに、新宿に新しくオープンしたジュンク堂書店に行ってみました。 三越の7階と8階の2フロアーぶちぬきで90万冊の書籍を並べたと言うだけあって、実際、ヘーゲル、マルクス、現代思想、経済学などのコーナーを… 続きを読む 溪内謙『上からの革命』
恩師の研究をふり返って
引っ越しで本を移したために、何がどこにあるかさっぱり分からなくなりました。その代わり、昔買ったままになっていた本などを“再発見”したりもします。(^^;) 今日、何気なく恩師の『幕末社会の展開』(佐々木潤之介著、岩波書店… 続きを読む 恩師の研究をふり返って